八百屋お七の物語
恋のひが(僻?)のこ伊達娘 ところは駒込きちしょうじ(吉祥寺?)
本所書院の奥の坊 吉さん御書見あそばさる
そばで八百屋のお七どの 肘でちょいと突き 目でしらす
ここから神田の道のりはいかほど遠くあろうとも かならず忘れてくださるな
え〜え、
話変わって八百屋では お七の好きな唐茄子と
根から元まで毛の生えた とうもろこしを売る八百屋
いっそ八百屋を焼いたなら 愛し恋しのキーさんとおへそ合わせもできように
え〜え、
一把のわらに火をつけて パッと投げたが火事のもと
誰知るまいと思うたに 天知る地知る人の知る
隣の甚平に見つけられ 見つけられては訴訟さる
え〜え、
十四と言えば助かるに十五と言ったばっかりに 百日百夜を牢の中
え〜え、
牢屋の番人助平で 毎日毎晩かき口説く
どうせこの道好きな道
ここから先のお話は言わぬがはなよ 聞くがやぼ
え〜え、
百日百夜が明けたなら 裸の馬に乗せられて
大伝馬町に小伝馬町 落として割れるが瀬戸物町 いろは坂をば後にする
え〜え、
品川女郎衆の言うことにゃ あれが八百屋のいろ娘
目元ぱっちり色白で 髪は烏の濡れ羽色
女のあてかて惚れるのに 吉さん惚れたは無理もない
(このあと、白州やらお奉行さんやらが出てきて延々と続くが、
記憶していない。最後は次のようなフレーズであったと記憶する)
人里離れた坊主さえ 木魚の割れ目で思い出す
浮世離れた尼でさえ バナナのむき身で思い出す
哀れ お七のものがたり