ユニヴァーサル ジョイントの摩耗によるガタつき
1.1963年の春、トヨペット1500を運転して鈴鹿峠を越えて伊勢神宮に向かっていた時、登り坂から下り坂に入ってアクセルペダルからブレーキペダルに右足を移した途端、後部座席の床下の辺りから「カラカラ」という異音が聞こえるようになった。
2.走行には支障は無さそうなのでそのまま運転して無事京都に帰り着いたが、その異音が気になり、車の下に潜り込んで異音の発生源をさがしたところ、どうやらドライブシャフトの途中に付いている「ユニヴァーサル ジョイント」の摩耗によるガタつきが異音の発生源であることが分かった。
このユニヴァーサル ジョイントはエンジンの回転力を後輪に伝えるドライブシャフトが後輪軸が路面の凹凸により上下しても正常に回転力を伝えることが出来るように挿入されているフレキシブルなジョイントのことである。
3.早速いつものジャンク・ショップに行ってユニヴァーサル ジョイントを手に入れてきた。
4.再び車の下に潜り込んで摩耗したユニヴァーサル ジョイントを外しに掛かったのであるが、これがまた大変な作業であった。
ハンマーで「ガン ガン」叩いて、やっとの思いで取り外せたときは、もうクタクタになっていた。
5.組立作業は割合楽であったが、試運転で「カラカラ」という異音が出ないことを確認したのは、もう真夜中であった。