三人の技師の答え
ある石油会社の探鉱部門の副社長が、部屋に掘削技師と地質技師、そして最後に物探技師を呼んで同じ質問をした。質問は「1プラス1はいくつか?」という質問である。
掘削技師はこう言った。 <1プラス1というご質問ですが、私の知識と経験から率直に申し上げます。答えは2.00だと断言できます。>
次に、地質技師を呼んで聞いた。 地質技師はこう言った。 <1プラス1。大変難しいご質問ですね。現時点での判断をどうしてもしろと言われるのなら、はっきり申し上げます。 答えは少なくとも1以上、そして10以下の数値の中に納まる可能性が50パーセントはあると存じます。>
最後に物探技師を呼んで聞いた。 物探技師は後ろの扉を閉めて、声をひそめて副社長の耳元で囁いた。 <ところで・・・・副社長、どんなお答えをご希望なのですか?それをまずお聞かせ下さい。>
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