2014年02月13日
バレンタインの贈り物にスペインの赤ワイン「Finca Rosal Monastrell(フィンカ ローザル モナストレル)」を戴いた。
最近のはやり言葉「うま重」という表現がぴったりの重口でリッチな赤ワインで、ミモザチーズなどのどっしりとしたつまみとのマリアージュが素晴らしい。
モナストレルというのはブドウの品種で、強い個性を持つ品種である。
2014年02月04日
珍しいぐいのみ(その12)は、柿右衛門のぐいのみである。
これは第14代酒井田柿右衛門の作品で、その名の由来通り柿の絵が描かれている希少品である。
有田の柿右衛門窯を訪れたときに購入したもので、所蔵しているぐいのみの中では最高値の物である。
ところがあるとき、テレビの番組で女優の山本陽子さんが或る酒蔵で出来たての日本酒を試飲する場面で、
バッグの中から何気なく取り出したマイぐいのみが、ナント!この柿右衛門のぐいのみだった。
今回で、「珍しいぐいのみ」シリーズは終了です。
引き続き、「酒仙庵」をお楽しみ下さい。
2014年01月27日
珍しいぐいのみ(その11)は、古伊万里のぐいのみである。
これは江戸後期の古伊万里で、インターネット上で見付けて購入したものである。
正面には杭の上に止まっている鷺(サギ)が描かれ、背面には山水画が描かれている。
筆者の愛用ぐいのみの一つである。
2014年01月17日
珍しいぐいのみ(その10)は、マーライオン・ピューター(錫)のぐいのみである。
このぐいのみは、勤続30年記念でシンガポールに行ったときに求めたものである。
錫は熱伝導が大変良く、冷酒を注ぐとひんやりと冷たくなり、熱燗を注ぐと程よい温かさになる。
また、高いイオン効果により、優れた殺菌・鮮度保持の機能があり、酒の味わいが柔らかく、まろやかになると言われている。
2014年01月12日
珍しいぐいのみ(その9)は、骨董双六のぐいのみである。
これは、私の母の実家が岩国の割烹旅館で、その前身の小料理屋の建物を改築するとき、屋根裏のガラクタの中から見付けたものである。
器は「一升」「五合」「一合」と書かれた大中小三つの陶器のぐいのみで、これにサイコロが一つ付属している。
このサイコロには、「一升」「五合」「一合」の他に「うた」「休み」と「?」と書かれた面がある。
「?」が何を意味するのかは判らないが、たとえば何か隠し芸をやらせていたのだろうか?
大正から昭和初期頃、お座敷遊びの道具として使われていたものに違いない。
2014年01月05日
珍しいぐいのみ(その8)は、ベネチアン・グラスのぐいのみである。
イタリア・ベニスのムラノ島に行ったとき買って来たソーサーとグラス5個がセットになったベネチアン・グラスで、元々日本酒用に造られたものではないが、イタリアン料理の前菜と一緒にこのグラスに「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を注いで飲むのも乙なものである。
2013年12月25日
珍しいぐいのみ(その7)は、黒柿で出来たぐいのみである。
この「黒柿ぐいのみ」は、長崎の浜屋デパートの全国工芸品催し物会場で見付けたもので、長野の「黒柿工房 岡谷」の作品である。
黒柿のしっとりと落ち着いた感触が気に入っている。
2013年12月15日
珍しいぐいのみ(その6)は、ジノリのぐいのみである。
ジノリはイタリアの有名な陶磁器ブランドで、ぐいのみサイズのものは大変珍しい。
これは長崎の店で見付けたものであるが、見込みだけに模様が入っているのも珍しい。
2013年12月08日
珍しいぐいのみ(その5)は、薩摩切子(赤色)である。
薩摩切子は、薩摩藩主島津斉彬が海外交易品として開発した切子である。源流をイギリス、ボヘミア、中国に求めながらそれを凌駕し、「ぼかし」などの日本的な特徴は斉彬の海外進出という壮大な夢に裏付けされた意匠であった。
薩摩切子は江戸切子よりもカットの彫が深く鋭角的で、男性的な特徴を有す。
色は赤・青・黄色などが有るが、赤は金を使って発色している。
2013年12月03日
珍しいぐいのみ(その4)は、岳樺(だけかんば)のコブで出来たぐいのみである。
岳樺(だけかんば)のコブは、カバノキ類の幹に寄生して できる塊状のキノコの霊芝のことで、生きた岳樺の養分を吸収しながら成長し、10ー15年の年月をかけて 大きな瘤に成長する。
このぐいのみも湯布院の店で見付けた。
2013年11月28日
珍しいぐいのみ(その3)は、「バカラ」のぐいのみグラスである。
「バカラ」(Baccarat)は、30%の酸化鉛を含むクリスタルガラス製品を製造するメーカーとして世界的に有名な フランスのクリスタルのブランドで、その華やかな輝きはハレの席で大吟醸酒を味わうのに最高の器である。
2013年11月19日
2013年11月14日
筆者が旅行先で求めてきた「ぐいのみ」の数はとうとう100個を超えるまでになったが、この中にはいろいろな珍しい「ぐいのみ」がある。
ビードロのぐいのみ、竹の根っ子のぐいのみ、岳樺(だけかんば)のコブのぐいのみ、変わったところではするめいかのぐいのみなどがある。
筆者の「ぐいのみコレクション」の中から、珍しい「ぐいのみ」を数点選んで紹介したい。
変わった素材のぐいのみの極め付けは「蜜柑杯」であろう。これは蜜柑の皮を干してぐいのみ状に整形したものの上に朱色の漆を厚く塗ったもので、和歌山県海南市の「谷秀漆器」で求めたものである。
色合いといい、手に持った感触といい、暖かくてなかなかよろしい。難を言えば、熱燗を注いで飲むと、漆のにおいが出てくることである。
2013年11月09日
2013年10月23日
2013年10月11日
2013年10月05日
以前は開けた土地の中に母屋と離れの客室が建っていたが、今は鬱蒼とした木々に囲まれている。
33名の大人数であったが、屋根・ガラス窓付きのテラス席も使って、なんとか全員着席出来た。
車で参加したため、ノンアルコールビールしか飲めなかったが、ワインを飲んだ人の感想は味も香りもしっかりしていてなかなか美味しいワインだったとのことであった。
此処は温泉が無いのが残念だが、一泊してフレンチフルコースを肴に美味しいワインをゆっくり味わえば、この上ない至福の時を過ごすことが出来る。
2013年09月28日
東京に居る息子から送られて来た3本目の日本酒は、「惣邑(そうむら) 純米吟醸」である。
この酒は「水と緑と花のまち」、山形県長井市に在る長沼合名会社の醸造で、その自然に囲まれた場所で全てが手造りで醸されている。
香りが穏やかで食事との相性が良い酒を造る事、そして単なる食中酒で終わる事無く飲む人の心に響く酒にする事を念頭に醸されている。
『惣邑』(そうむら)とは・・・
長井市には、樹齢千二百年といわれる、国指定天然記念物『久保桜』がある。この地で老桜を守るかのように、手仕事に魅せられ、こだわりを持ち伝統(陶芸、漆工芸、獅子彫り工芸)を守り続ける職人達「手しごと衆・つくりと邑(むら)」がいる。
その「つくりと邑(むら)」の心と、長沼合名会社の当主が代々受け継いできた「惣右衛門」の名をひとつにし、手造りの酒の心を託し、『惣邑』と命名された。
十四代で知られる酒造米、「羽州誉」を使用した酒で、香りは優しく穏やかで、口に含むと早摘みを思わせるようなドライな感覚と酸味、甘味が広がる。
食前酒としても、また食中酒にも適した旨し酒である。
2013年09月21日
2013年09月08日
東京の息子から酒が送られて来た。
その1本目は、「花陽浴(はなあび)純米大吟醸」。
醸造元の南陽醸造は、利根川を挟んで群馬県に隣接する埼玉県羽生市に蔵を構える。
創業は明治初期(1870〜)140年以上の歴史を誇る。
現在日本酒においては、羽生産の米を使用した「藍の郷」と、全国の日本酒ファンに発信する「花陽浴」の2商品を姉夫婦と若き蔵の代表須永 崇春氏の3人で造っている。
しかも、全員が20代という日本では、おそらく一番若い年齢での日本酒の製造となっている。
「花陽浴(はなあび)純米大吟醸」は、穏やかで角のない優しい吟醸香がタップリと味わえ、ゆったりとした気持ちにさせてくれる。
食中酒としてよりも、食前酒として吟醸香を楽しむタイプの酒である。