草津温泉ての字屋 ( 3 )

 

13:09発の電車にはまだたっぷり時間があるので、草津温泉街を散策することにしました。

「湯もみショー」が行われる「熱の湯」の手前から右に折れ「西の河原通り」を20分くらい奥へ進むと「西の河原公園」があって、流れる川に手を浸けると、それは丁度良い温度の温泉が流れている川でした。

この「西の河原通り」の途中には関所があって、閻魔大王ならず「温泉まんじゅう」の押し売り屋が待ち構えています。

道行く客に無理やり「温泉まんじゅう」とお茶を押し付けるので両手塞がりの状態となり、止む無く店のテーブルに腰掛けて「温泉まんじゅう」を食べざるを得ないようになっています。

でも、これはあくまで試食の「温泉まんじゅう」ですから、金を払う必要はありません。

食べ終わったら、そ知らぬ顔をして黙って立ち去ればよいのです。

「ごちそうさま」などと言うと、欲しくも無い「温泉まんじゅう」を買わざるを得ない羽目に陥ります。

本番の「西の河原」への通り道に「温泉まんじゅう」の押し売り屋がいないことを祈っています。

そう言えば、サンフランシスコの大きな中華料理屋の長い階段を上がっているとき、前を行く老婆が何かブツブツ言っているので良く聞きとると、「天国への階段が、こんなに長くなければエエがのう・・・」と言っているのでした。

 

このあと昼食に蕎麦を食べることにし、昨日タクシーの運転手から聞いていた草津温泉で最も人気の有る蕎麦屋「柏香亭」(はっこうてい)に行ったところ、なんと「定休日」の冷たい張り紙。

それではということで、2番目に人気の有るという「大阪屋」(旅館の中の蕎麦屋)に行ってみたが、ここも「定休日」。木曜日は美味しい蕎麦は食べさせないということらしいです。

結局、近くで不味い蕎麦を食べる羽目になりました。

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