ナパ・ワイナリー巡りとグルメの街サンフランシスコ6日間の旅(1)

この物語は、2001年5月大阪の酒販店の店長から受け取った一通のメールから始まる。
そのメールは大阪市天王寺に在るWINE STORE Wassy’sの店長から来たもので、内容は「California Wine Trading Co.からナパ・ワイナリー巡りの招待が来ているが、自分達は行ってきたばかりなので、良かったら代わりに参加しませんか?」というものであった。
静岡県のカリフォルニア・ワイン輸入会社が顧客の酒販店のオーナーや従業員を招待するツアーなのだが、以前、店長に「サンフランシスコで飲んだFar Nienteというカリフォルニア・ワインの味が忘れられず、もう一度飲んでみたい」と言ってそのワインを送ってもらったことがあったので、声を掛けてくれたのである。
丁度9日間のイタリア旅行から帰ったばかりで疲れが残っていたが、業界関係者と一緒にナパ・ヴァレーのワイナリー巡りが出来るのはまたとないチャンスなので、夫婦で参加することにした。
California Wine Trading Co.の担当のKさんにメールで経緯を説明して申し込むと、快く承諾してくれた。

2001年6月11日(月) 成田出発
14時45分成田空港第1ターミナルビル3階に集合。
参加者は我々夫婦の他、三重県伊賀の酒販店オーナー、都内のフルーツ&ワインの店のオーナー、神奈川の酒販店専務、都内有名スーパーの店長、中目黒のレストランオーナーと共同経営者の二人、栃木県と静岡県の酒屋さんのお嬢さんの二人、それに主催者側のKさんの総勢11名である。
皆さんワイン販売のプロの方ばかりで、業界関係者以外での参加は我々夫婦のみである。
出発前に早くもハプニングが発生した。搭乗予定の全日空の便で大量のオーバーブッキングが発覚し、全日空よりユナイテッド航空便への変更依頼があり、受け入れざるを得なかった。しかも、帰りの便までユナイテッド航空に変更である。
全日空からはお詫びに一人1万円のキャッシュバックが行われた。
サービスの悪いユナイテッド便にシブシブ乗り込み、17時15分予定の30分遅れで成田を発った。