あるけばきんぽうげ すわればきんぽうげ

昭和7年5月 下関に向かう道にて


山頭火のファンには、圧倒的に女性が多いという。男でなければなし得ぬ「放浪」に、ほとんどフィクションに近いロマンを感じるためではなかろうか。

昭和七年( 1932 )五月、下関に向かう道での句。どこまでもつづく金鳳花の道に、作者は旅にある喜びを全身に感じている。

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